• ネットショップを開設するならBASE
  • shopping cart

2020/04/16 05:26


日本三大干潟「中津干潟」

九州でも瀬戸内海に面した福岡県豊前市から大分県の国東半島にかけて広がる豊前海干潟。そのほぼ中央にあたる中津市沿岸の「中津干潟」は、瀬戸内海最大の干潟です。
中津干潟には、カブトガニ、アオギスなどの絶滅危惧種をはじめ、多様な生き物たちが暮らしています。また、毎年たくさんの渡り鳥もやってきます。多様で希少ないきものたちの宝庫です。沿岸には縄文や弥生時代の貝塚が残り、古くから、遠浅の中津の豊かな海は人の暮らしを支えてきました。

日本初、日本唯一の干潟養殖

日本初の干潟でのカキ養殖であるひがた美人は、2014年に販売をスタート。海外では干潟で育つ牡蠣はおいしいと評価が高く、ブランド牡蠣として世界中で食べられています。そんな干潟での養殖技術をオーストラリアから輸入し、日本唯一の干潟での牡蠣養殖を行っています。


歩いて沖まで
干潟は一般的に泥質が多いのですが、中津干潟は砂質の干潟なので沈みにくく、潮がひいているときは、普通の長靴で沖に向かって数キロ先まで歩いていける珍しい干潟です。

カブトガニ
恐竜が生きていた時代の姿が今も残る生きている化石。日本各地で姿が減っており、絶滅危惧種。中津干潟にはたくさん生息。
アサリ
30年〜40年前は日本有数の産地として名を馳せていた中津干潟。昔は沸くように採れたとか…しかし、自然環境の変化などで漁獲量が激減している。


ゆりかごで揺られて育つ

中津干潟に広がる、牡蠣の養殖場には、ずらりと並ぶ、海底につきささった杭をつなぐロープ。そこに、牡蠣の稚貝がはいった網目状の養殖カゴがひとつずつぶらさがっています。ゆりかごのような養殖カゴで、毎日、潮の満ち引きで海水に入ったり出たりを繰り返しながら、ゆらゆら揺れながら育ちます。

潮の満ち引きがつくる味わい

1日2回、潮が引くと海面に養殖カゴが姿を現します。通常のカキ養殖では常時海水の中ですが、干潟での養殖では、干潮時に風と日光にあたることを繰り返す事で、独特の歯ごたえと、深い味わいを生み出します。特に見た目が美しく、ぷりっとした食感と強い甘みが特徴です。

シングルシードオイスター
産まれてから収穫されるまで、一粒一粒バラバラの状態で育ったカキのこと。深みのある殻を形成するため、肉厚な身になる。

漁師さんたちは、干潮の時間に作業をします。干潟を回り込んで船で養殖場に向かいます。
満潮時は、海水の中に。深くないので波の影響を受けてゆらゆらゆれる。
干潮時は海水面が下がり、牡蠣の入った養殖カゴは日光と大気にさらされる。